紙の海にぞ溺るる

或は、分け入つても分け入つても本の山

漫画

市場で買ってもらった本など

もう2か月も前になってしまったが、遠路はるばる大阪まで出向いたのは、揃えている復刻のシリーズが販売されるためであった。漫画だから出た分についてはきちんとすべて読んでいるものの、貸本作家について詳しいというわけではなく、むしろ未知の作家と出会…

小江戸から深川

ここ数ヶ月の浪費がたたり、まさに爪に火をともさんばかりの節制生活を送っているのだが、どうしても行っておきたい特別展があったので川越へ。 川越市立美術館は、ちょっと前に小村雪岱の展示+講演会で訪うて以来である。広大な展示スペースを有しているわ…

海野十三『少年探偵長』

たまには読んだ本についても書いておかないと、買ったらハイおしまいで死蔵させてばかりという印象を与えかねないので、ちょっと書いておく。 海野十三は、周知のとおり日本のSF小説の祖と見なされている作家である。厳密にはもちろん、海野以前にSFらしきも…

要る本だけを買いに行く

行きたい特別展があったのだが、昨日は体育の日。忌々しい休日営業のために、博物館は軒並み本日休業であった。このことに気づかぬまま休みをとってしまった私は、寝不足の体を引きずって、取りおいてもらっている本を回収しに行くことにした。 ①蜂須賀正氏…

嵐過ぎて秋の購買

大阪への遠征を果たし、かねての想定以上に優品を購入した私は、今月もう本など買うまいとの決意を固めていた。厳密には、よく行く店に取りおいて頂いている8000円の支払いもあるので気もそぞろであるが、ともかく無駄な出費は控えようと自宅にこもり続けて…

旅ゆけば漫画

大阪2日目。どうにか余裕をもって2泊の旅程を組んだのだが、朝4時に目が覚めてしまうのは普段のガタガタな生活リズムのためであろう。逆に言うと、多少は無理の利く齢のうちに動けて良かったというべきか。 ふだん私は出かけるとき、大抵2つ以上の目的地をも…