紙の海にぞ溺るる

或は、分け入つても分け入つても本の山

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

お祭り3日目

当初の予定では、今回の古本まつりへ詣でるのを2日間に限ることとしていた。それは休みの都合でもあったし、また自分の浪費を諫める意味でも、足繁く神保町通いをするのは避けようとしていたのだ。が、ちょっと約束ができたのを幸いとして、午前中だけ軽く覗…

お祭り2日目

古本まつりの2日目にして、ブックフェスの初日でもある。昨年は青展を真剣に見たりはしなかったので、気になっている出版社のブースに朝から詰め掛け、研究書の類をバカ安価格で入手したものだった。 今回はと言うと、さすがに昨日のS林堂の魅力にあてられて…

お祭り1日目

年に一度の神田古本まつりである。ふだんは煤けたオジサンが徘徊する場所として知られる神保町も、この期間だけはなんとなく界隈が華やいで、若い本好きの姿も多くみられるから新鮮だ。 むろん古本者としては朝から赴かなくてはならない。当初の目当ては、ベ…

目録を取り逃す

フソウ目録が届いた。 私の住む一帯は郵便の速い地域であるらしく、全国数多生息する古本鬼たちが玄関先で待ち構えている目録を、昼過ぎには受け取ることができるのだ。ところが私はふだん夜中に活動をしているので、最速でそれを確認しようとすれば、必然、…

美装幀三昧

某氏から連絡があり、曰く「ムシャ書房の棚にいい本があるよ」とのことであった。 ムシャ書房というのは、ふだんから色々ご教示をくださっている先輩が先ごろ開業した古本屋で、先月ついに古書通信誌上で目録がお目見えしたところであった。事務所自体も近々…

要る本だけを買いに行く

行きたい特別展があったのだが、昨日は体育の日。忌々しい休日営業のために、博物館は軒並み本日休業であった。このことに気づかぬまま休みをとってしまった私は、寝不足の体を引きずって、取りおいてもらっている本を回収しに行くことにした。 ①蜂須賀正氏…

上野をはしご

昨日の今日で上野へ出向いた。珍しく平日のど真ん中が2連休となったためだが、基本的に正しい生活を心がけていないので、今日も今日とて寝不足はなはだしい。展示を楽しむコンディションとしては最悪のひとつだろう。 1件目は科博。夏から開催されていた「昆…

疑似、浅草体験

駅を降りると東京大学の裏手へ出た。母曰く、かつてはザリガニの釣れるドブ川が流れていたらしいエリアであるが、ちょうどその構内へ入るところの木が派手に倒れていた。先の台風の影響であろう、根がほとんど露出し、脇のフェンスをまでも持ち上げてしまっ…